建物は鉄骨造で外装は金属パネル張り(横胴縁)、屋根は折板でした。壁下地の胴縁は立上りコンクリートの上から取り付けられていました。
雨漏りの原因は基礎廻りでもなく、壁廻りでもなく、屋根付近に散水すると床面から水が滲出して来ます。よって、壁内を伝い落ちている事は明らかです。
そこから床仕上げ材の裏側を流れてくるようで壁から離れた位置の床面に滲出して来ます。
床仕上げ材はPタイルです。ご推察のように浮きがあります。その浮いている空間を雨は移動してくるという訳です。その現象が数メートルの範囲で発生していました。
誰もが立ち上りコンクリートである外巾木周辺や外壁パネルのシーリング、そしてサッシ廻りを疑いました。既にシーリング処理をあちこちで行なった形跡も多数確認出来ました。
私達も基本に従い下方から散水調査を開始しましたので屋根に到達した頃は陽も傾いた夕刻でした。そしてそれはいきなりの広範囲での調査水の浸出で再現された次第。外壁は屋根より高くまで伸びている部分もありました。
何となく理由が読めたかと思います。
鉄骨造の建物は比較的被疑箇所が多くなりがちなので調査は長引く傾向にあります。
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